結局ライブドアから逃げて来ました
関係者の皆さん、例によってもし、僕が皆さんに致命傷を与えそうなヤバイ事を書き込みそうになったら
羽交い締めにして腹にパンチで
止めてくださいませ
宜しくお願い致します
ふしぎ星の☆ふたご姫」オープニングの事 その1
さて、現在放映中のこいつから語っていこうと思います
「その気!やる気!気合い十分〜」っていう、アレです
佐藤順一師匠の幼児向けは・・・ホントにこの手の
脳みそスッテンテンのバカオープニングが似合います(笑
あ・・僕にとっての「バカ」は、誉め言葉です
クレヨン王国の、あの「〜ンぱ〜かンぱか」ってオープニングは、スタッフの間で「ンバカマーチ」と呼ばれて親しまれていたそうです。
この曲が上がって来て、佐藤さんがコンテを切りながら「今回は踊らせるよ」と言っていたというのを聞いて、思わず「僕に演出をやらせて下さい」と手を挙げていました
既に04話の実作業に入っていましたが、居ても立ってもいられない気分だったのです
当然ここからはいつもの如く、失敗と困難が波状攻撃してくるわけですが、佐藤さんという人は自らが「一度やると言ったなら、きちんと責任を持ってやる」の人なので、へこたれるわけにはいきません
言葉にすると非常に簡単で当たり前の事なのですが、その重さを知り、実際にその通りに行動している方は案外少ないのではないかと思います
僕などやせ我慢が精一杯です
スポッティングシート作成
さて、演出作業として、まずはここから手をつけました
スポッティングというのはオープニングなどのように、まず音が決まっているところからアニメーションを作っていく際、必要な情報の事です
「何秒何コマ目にドラムの『ドン』が来ますよ」というような情報が、表になって届けられます
オープニングの場合、大抵編集さんが作ってくれます
今回のスポッティングは非常に細やかな物でした
しかも実際のシートに直接音を刻んであったので、非常に助かりました
さて、ここから各カットごとにスポッティングシートを切り分けていきました
普通はこんな事はやらないのですが、今回は踊るオープニング
すべての音に動きを合わせてやろうと目論んでいた僕は、カットを担当する原画マンが、自分がどこの音に合わせて動きを作ればいいか一目で分かるようにしたかったのです
昔、自分がオープニングの作画を担当した時、「こーなってくれていれば楽なのになぁ・・」と思っていた事は、かなり盛り込んだつもりでした
また、パソコンに音楽を取り込んで、発音されている子音の正確な位置を割り出したり、裏で鳴っているグリッサンドの音の上がり下がりを確認したりと、「音に合わせる」という事に非常に執着して作っていました
出来上がったフィルムは、成功したところも失敗もありましたが「何かしら動いているものは、すべて何かしらの音に合わせてある」という執念は伝わる仕上がりになりました
そして、編集で最後の調整をし終わった頃、デスクの金子君が何気に言いはなった言葉
「オレ、全部音に合わせようとしてるオープニングって好きじゃないんですよねぇ・・ 合ってないように見えて、何気ないところでピタッと合うのが好みだなぁ・・」
あぁそうだね・・ 確かにそういう手法もあるよねぇ・・(泣)
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